筆跡を鑑定することで避けられるトラブルがある
筆跡鑑定は、比較的身近なトラブルに利用されている鑑定方法です。
- 身に覚えのない契約書
- 何者かに預貯金を勝手におろされてしまった
- いじめの証拠
- 嫌がらせの手紙、怪文書
- 遺言書の真偽の確認
父親が残した遺言書の筆跡が「父親のもので間違い」という鑑定書を添えるだけで、他の親族から相続でクレームが出にくくなることはよく知られていますよね?
トラブルが起きてからももちろん、トラブルを未然に防ぐためにも利用されるところが指紋鑑定とは少し違っているところです。
他人が筆跡を真似て書いても、鑑定士はお見通し?
よくドラマで、犯人が被害者の筆跡の真似て書類を偽造したり、筆跡が犯人特定の決め手になることもありますよね?
たとえ他人が真似て書いたものであっても、筆跡には書いた人間の「癖」がどうしても出てしまうものです。
また、筆跡ばかりに目がいきがちですが、鑑定士は文字が「どの程度の圧力を掛けて書いたか?(筆圧)」まで見ているのです。
結論を言えば
「上っ面だけ真似て書いたようなものに鑑定士は騙されません」
筆圧以外に、「文字の大きさ」から「文字の間隔」など、他にも書ききれないほど様々な角度から鑑定士は書き残された文字を見ているのです。
また、人によって得手不得手の文字も鑑定士が見れば、簡単に見破ることができるのです。
鑑定に必要なもの
最低限、対象の物件(嫌がらせの手紙や怪文書等)と犯人の疑いのある者の書いた文字が必要になります。
疑いのある人物の書いた文字を手に入れるのは、なかなか難しい部分がありますが、
鑑定精度のを上げるためには
残念ながら筆跡鑑定は指紋鑑定ほど、ストレートに結論が出るものではありません。
できるだけ多くの資料を提出していただくことが鑑定の精度を上げる秘訣です。
ご存知かと思いますが、人が書く文字は、同じ文字であっても書くたびに少しずつ違うからです。
更に、比べる資料に同じ文字がある方が精度が上がるのは言うまでもありません。
筆跡鑑定の費用
簡易鑑定 | 自己納得、結論だけ知りたい方向け。 裁判等での利用は不可。鑑定書1部。 | 125,000円~ |
一般鑑定 | 鑑定結果を他人に提示して、意見を主張することが可能。 鑑定書1部 | 280,000円~ |
精密鑑定 | 裁判での証拠として利用できる鑑定。 鑑定書3部 | 650,000円~ |
鑑定書の追加作成 | 鑑定内容により費用が異なります | 35,000円~ |
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